武田翔太[ソフトバンク/投手]
右肩痛克服でチームの勝ち頭に

たけだ・しょうた●1993.4.3生まれ、宮崎県出身。186㎝85㎏。宮崎日大高から2012年ドラフト1位でソフトバンク入団。今季はすでに自己最多の9勝をマークし、先発陣の中心に。2015年成績19試合9勝5敗0セーブ122回1/3イニング121奪三振、52失点防御率3.68
シ烈な先発ローテーションをめぐる争いに勝利し、開幕5戦目のマウンドに上がった
武田翔太は、8月16日時点で19試合登板、9勝5敗、防御率3.68の成績でその座を守り抜いている。これまでソフトバンクでは10名が先発のマウンドに上がったが、20代では武田のほかに
東浜巨が2試合、
岩嵜翔が1試合を任されたのみ。新世代のエースは武田をおいて、ほかにいない。 宮崎日大高から12年のドラフト1位で入団。その年、夏場に先発ローテーションに定着するとスイスイと8勝を挙げた。防御率は驚異の1.07をマーク。150キロ近い直球と独特の軌道を描くカーブが投球の生命線だった。
しかし、その後の2キロ年間で7勝止まり。右肩に違和感を覚え、思うように腕が振れないことが一因だった。 特殊な腕の振りは、武田だけの武器でもあるが、故障を誘発する両刃の剣。
「僕の場合、右ヒジが描く軌道が独特なんです。普通の投手はトップの位置からリリースまで直線的に動きますが、僕はトップから右ヒジが一度上がってリリースに向かうんです」。小学生時代に取り組んだバレーボールの影響だと分析する腕の軌道。高い打点でアタックするために必要な動きだ。これが最大の武器とするタテ割れのカーブを生む。
「曲がり始めてからボールが加速するイメージ」。使い手が少なくなったドロップカーブの進化形。これを使いこなすだけのフィジカルが必要だった。
右肩痛に悩んだ2年間、トレーニングと食事改善で鋼の肉体づくりに励んだ。まだ、その過程にいるが、右肩の不安が消えたいま、「1年間、ローテーションを守り抜くこと」に集中する。「昨年もシーズンの大半を棒に振っていますし、同じことを繰り返したくありません。ケガさえしなければ、やれる自信はあるので」 初めての2ケタ勝利さえ、武田にとっては通過点。背番号「30」がホークスのエースナンバーだと言える日もそう遠くない。
田村龍弘[ロッテ/捕手]
21歳の“ポスト里崎”が進化中

たむら・たつひろ●1994.5.13生まれ、大阪府出身。174㎝80㎏。右投右打。青森・光星学院高-ロッテ2013ドラフト3位。2015年成績82試合42安打2本塁打28打点3盗塁、打率.190
弱冠21歳ながら“ポスト里崎レース”をけん引・・・
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