文=佐伯要、写真=井出秀人 故障復帰後、勝利を挙げられてないことに本人は不満顔だが、投球内容にはスカウトは高評価を与える
プロ志望届を提出したのは、締め切りの2日前(10月6日)だった。
駒大のエース・
今永昇太は、打者が空振りする最速148キロの直球とスライダー、チェンジアップで三振が奪える左腕だ。東都リーグで3年秋までに18勝、防御率2.04をマーク。3年秋はリーグ戦と明治神宮大会で計100イニングを投げ、102個の三振を奪う投球でチームを日本一に導いた。
この実績から、昨秋の時点でプロのスカウトたちは「間違いなく1位候補」と評価していた。ところが、3月下旬に左肩を痛め、今春のリーグ戦は登板できず。チューブを使ったトレーニングで肩のインナーマッスルを補強し、秋のリーグ戦開幕の日大1回戦(9月11日)で救援として復帰すると、自己最速にあと1キロと迫る147キロを計測してスカウトを安堵させた。
ただ、10月2日までの4試合の登板(うち2試合が先発)で0勝2敗と、チームに勝利をもたらす投球はできていなかった。そのため、今永は「『投げられた』というレベルの低いところではなく、チームの柱にならないとダメ・・・
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