文=菊池仁志、写真=内田孝治 善波監督の期待はもっと高いところに
チームメートで
阪神に決まった
高山俊に続いて、県岐阜商高・
高橋純平、東海大相模高・
小笠原慎之介の抽選を外した
日本ハムが
上原健太を1位指名。明大から2選手がドラフト1位で指名されるのは1984年の
竹田光訓(大洋)、
広沢克己(
ヤクルト)以来のことだった。決まった瞬間は表情を変えなかった上原だったが、それも束の間、善波達也監督に握手を求められると、それに笑顔で、力強く応じた。
「自分はどの球団に指名されようとも、その球団で精いっぱい頑張ると決めています。1位で指名されたことはうれしく思います」
沖縄で中学時代までを過ごし、
広島・広陵高でドラフト候補に名が挙がるほど世間の耳目を集める存在となった。しかし、当時の最速は143キロ。プロ志望届は提出せず、明大に進学した190センチの大型左腕は、4年間の鍛錬の末に、ついには日本列島を縦断し、北の大地に進む。

1位指名選手では最後に名を呼ばれた上原。チームメートからの祝福に表情も崩れる
東京六大学リーグでは10月23日時点で56試合に登板し、14勝8敗、防御率1.83の成績を残した。登板数の多さは1年春からチームの中心投手としてあり続けた証し。2年時には2季で17試合のマウンドに上がり、チーム38年ぶりの春秋連覇に貢献。3年秋には防御率0.96で優勝とともに念願の個人タイトルも手にした・・・
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