明確なビジョンがある。原辰徳前監督の勇退に伴い、現役生活にピリオドを打ち、18代読売巨人軍監督に就任。40歳の若き指揮官が乗り出したチーム再建への第一歩が“個”だ。そこに“強いジャイアンツ”復活へのヒントが隠されていた。 取材・構成=坂本匠、写真=小山真司、BBM チームが勝つために

高橋監督就任と時を同じくして新選手会長となった長野久義。四番候補の1人
25日間に及ぶ初めての春季キャンプを終えた
高橋由伸監督は、2月25日、沖縄の地で、「考えていた練習もできたし、実戦も予定していた試合をこなせました。順調にできたと思います」と、いつもの優しい笑みをたたえて振り返った。ただし、まだ道半ばであることを強調する。
「キャンプですべてが出来上がるわけではないので、それで区切り、とは私はまったく思っていません。これからオープン戦に入っていきますが、個々のレベルアップというのは、まだまだ継続していかなければいけない。ある意味、ペナントレースに入っても、選手にはそれが必要です。チームを中心となってまとめなければいけない選手もいますが、とにかく生き残るために、必死にやらなくちゃいけない選手もいますからね」 監督就任直後に行われた秋季練習、若手主体の秋季キャンプからこれまで、チームのテーマを一貫して“個のレベルアップ”と定めてきた・・・
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