「超変革」のスローガンを掲げ、開幕を迎えた新生・金本阪神。中日との開幕3連戦では、開幕戦こそ落としたものの、その後2連勝で2勝1敗と勝ち越した。その勝ち方は、昨季までと大きく異なり、盗塁あり、ヒットエンドランありの積極的で攻撃的な野球だった。見ているファンもドキドキする「超変革」を感じる試合内容だったのだ。ここでは阪神OBの藪恵壹氏に「超変革」の一端が見えたのか、分析してもらった。 構成=椎屋博幸、写真=佐藤真一 新一~三番を大抜てき
Q. 開幕戦から一番・
高山俊選手、二番・
横田慎太郎選手、三番・ヘイグ選手と前年まで一軍でまったく実績のない選手たちをスタメン起用しました。高山選手は3試合とも安打を放ち、横田選手は2試合でマルチ安打、ヘイグ選手は毎試合打点を挙げ、2試合でお立ち台に上がる活躍でした。この新一~三番でひとつの変革を見せたと思います。
A. そうだと思います。開幕戦はこの布陣で負けてしまいました。しかし、
金本知憲監督は3試合とも変更をしませんでした。これはいけるな、と私は思いました。また野手の開幕ロースターにしてもオープン戦で成績を残した選手を入れました。つまり、監督の方向性にブレがなく一貫性を感じます。これがチームにとって良かったと思います。
高山選手と横田選手はオープン戦の延長のような感じで開幕戦に入っています。高山選手が、開幕戦の先頭打者で初ヒット、第3戦で勝ち越した後の8回裏にも先頭で出塁しました。彼が初回や先頭打者として打つとチームに勢いが出ます。また「さすが」と思わせる打撃も見せました。第3戦です。初回の第1打席で三振を喫したカーブを、第2打席目でしっかりと三塁打にしました。いずれ三番などのクリーンアップを任される存在だと感じましたね。

新人として開幕スタメン。しかも一番を任されながらいきなりプロ初安打を放った高山。これでチームは勢いに乗った
二番に入った横田選手も、将来はクリーンアップを打つ逸材です。そして・・・
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