12球団の勝利の方程式を担う男たち。現代野球に欠かせない存在となっているリリーバーたちだが、セイバーメトリクスの観点で見たときに最も貢献度が高いピッチャーは誰なのか!?各選手の投球データを徹底分析し、その能力を比較してみたい。 データ&文=DELTA 構成=編集部 写真=BBM ※原稿内の数値やデータはすべて5月5日時点、名前の横の△は左投手 
ソフトバンクの絶対的守護神であるサファテ。その抜群の球威で空振り率も高い数値を誇っており、クローザーとして申し分ない成績を残している
巨人で目立つセーブ失敗
【表1】は救援投手の一般的な成績をまとめたものに、ブロウンセーブ(BS)と呼ばれるリードを守って試合を終えればセーブが付く場面で登板したが、失点してセーブを記録できなかったケースの回数を付け加えたものだ。今回は救援登板で10イニング以上を記録している投手を対象とした。
昨年も活躍を見せたデニス・サファテ(ソフトバンク)、
松井裕樹(
楽天)、
澤村拓一(
巨人)の3人に加え、昨年はあまり稼働できなかった
平野佳寿(
オリックス)もセーブやホールドをよく記録しているのが分かる。そのほかでは
内竜也、
西野勇士(
ロッテ)のコンビや今年で来日5シーズン目となる
スコット・マシソン(巨人)などが名を連ねる。
BSは澤村が4回で現在12球団最多。そして3回の西野、
増井浩俊(
日本ハム)が続き、
山口鉄也(巨人)、
クリス・マーティン(日本ハム)、
福山博之(楽天)も2回ずつ記録している。長らく巨人を支えてきた救援陣だが、ここまで6回のセーブ機会に失敗。タフな面々だが今季は盤石ではなくなりつつある。
松井裕はBSは1度だけだが、4失点と6失点の登板があり、防御率は6点台に跳ね上がっている。昨年とは何かが違うように映る。

ブロウンセーブ数は3勝8セーブをマークするも、巨人の澤村拓一が最多の4回。安定感という点ではまだまだ物足りない
走者を背負った場面でも好投しているのは?

昨年よりも空振り率、奪三振割合の数値を大きく上げているオンドルセク。セットアッパーからクローザーへの配置転換で投球内容にも変化が見られている
今年の救援投手の中心と言っていい面々はだいたい【表1】に入っているが、ワンポイントや火消し的な役割を務める、イニングの途中から投入される投手たちの働きも分析してみたい・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン