
1対1で迎えた6回。無死二塁から菊池のバスターが決まり、二塁走者・田中がアウトのタイミングでホームへ。しかし神技スライディングで捕手・大野のタッチをかいくぐりホームイン。リプレー検証でセーフとなった
三塁ベースを蹴った
田中広輔の視界にあったのは真っ白なホームベースだけだった。左翼手・
西川遥輝からのダイレクト返球を受けた捕手・
大野奨太が振り向きざまに必死にミットを伸ばすと同時、田中は頭から滑り込む。「とにかく一生懸命走っていた。感覚的には手のほうが先だった」
土煙が立ち込める中、審判の右手が上がった。判定はアウト。しかしすぐさま
緒方孝市監督がグラウンドへ。抗議を受けた審判団はリプレー検証に入り、約5分間の中断を経て丹波幸一責任審判がマイクを握ると、3万人を超えるファンはかたずをのんで聞き入った。「リプレー映像検証の結果、田中選手の手が先に本塁に触れていますので得点として、ノーアウトランナーセカンドで試合を再開します」
球場に響き渡る大歓声。ベンチの田中はガッツポーズをつくって雄叫びを上げた。
テンポ良く投げ込む
日本ハム先発の
増井浩俊を打ちあぐね、5回までわずか3安打。田中は初回、3回を先頭打者で迎えたが、ともに内野ゴロに抑えられていた。「先頭でなかなか出塁できていなかったし、(野村)祐輔が頑張って投げてくれていたので何とかいい形で、1点は取りたいと思っていました。逆方向にしっかり打ち返そうという気持ちで打席に入りました」
チャンピオンチームで不動のトップバッターを張った意地があった。6回、3度目の正直で増井の135�船好肇譟璽箸鮑戸秬�へ弾き返して二塁打に。続く
菊池涼介がバスターで左前へ弾き返すと、GOの判断を
河田雄祐三塁コーチに任せてひたすらに激走した。
微妙なタイミングだったために判定に従い一度ベンチに戻ったが、モニターで映像を確認したチームメートは一様に「セーフ!」の声をあげた。その言葉はすぐに現実のものとなった。
初戦の重盗に引き続き、この日も・・・
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