今年のFAは各球団とも動きが早く、狙いもピンポイント。西武の投手・岸孝之が楽天、オリックスの外野手・糸井嘉男が阪神にあっさり決まった。最後の大物は、日本ハムの陽岱鋼だが、ここに来て話題になっているのは、糸井を獲得した阪神のオリックスへの人的補償があるか。そして、その選択は誰か──。 
糸井の阪神入団決定で新たな火種が……
岸は金銭のみが濃厚か
岸、糸井以外では
DeNAの
山口俊、
ソフトバンクの
森福允彦も
巨人でほぼ確定と言われるが(※12月1日現在、両選手ともに巨人入りを決断したと報じられている)、山口は11月26日のファンフェスタに参加。残留を期待するファンの大声援を浴び、「正直迷っている」ともらした。ここに来て
中日・
森繁和監督も「親父さんが相撲取りの選手が来てくれたら(山口は元幕内・谷嵐の次男)」とラブ
コール。残留、巨人、もしやの中日で揺れ動き始めた。ただ、山口自身、「いつまでも迷惑はかけられない」と11月中の決断を明言。この本が発売のころには進路が確定しているはずだ。

ファン感で揺れ動く心情を語った山口
まったく“不透明”なのは、日本ハムの陽。基本的に宣言残留を認めない日本ハムからは、すでに“卒業”。水面下は分からないが、糸井が抜けたオリックスと大型補強を進める楽天の2球団による争奪戦となっている。代理人に交渉を任せているため、最終決定はまだ先になると思うが、山口獲得に失敗した場合、あるいは獲得できても、巨人が乗り出す可能性もないとは言えない。ただし、現状を見る限り、オリックス、楽天のどちらかで落ち着く可能性が大だ。
このうち有力なのがオリックス。陽は
福良淳一監督が二軍監督時代の教え子で、強い信頼関係がある。福良監督は台湾のウインター・リーグへの視察を予定しており、タイミングが合えば、陽への直接交渉の可能性もある。
FA選手とともに、獲得球団に課せられる人的補償も話題になっている。金銭のみならまだいいが、人的補償となった場合、獲得球団から元の所属球団に1人の移籍となるのだが、プロテクトできる人員が新人(16年ドラフト会議指名選手)、外国人選手を除く28人と限られているため、どうしても若手中心のプロテクトとなる。過去の例を見ても、意外なベテラン選手の移籍が実現してしまうこともあるのだ。
ここでは、未確定の陽を除く、獲得(予定)球団のプロテクト事情を簡単に整理してみよう(金額はすべて推定)。
まず、西武から楽天へFA移籍した岸孝之の場合だが、今季年俸は2億2500万円であり、西武側はこの年俸の80%に当たる1億8000万円の金銭補償か、同50%に当たる1億1250万円の金銭補償プラス人的補償1名を選択することができる・・・
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