本誌が推すネクストブレーカー、17人目、最後の選手は西武の本田圭佑だ。入団時、サッカー日本代表の本田圭佑と漢字も同じの同姓同名で注目を集めた右腕。1年目の16年は一軍で先発も経験し、U-23日本代表にも選ばれ世界一に貢献。11月中旬から真夏の豪州で、ABL(オーストラリアン・ベースボール・リーグ)にも参加して経験を積んでいる。辻発彦新監督からの期待も大きい若獅子を現地で直撃した。 取材・構成・写真=前田恵、BBM ■週ベ的ニックネーム=「SEIBU NO HONDA」 ■2017年週ベ予想成績 先発20試合8勝5敗 防御率3.65
一番のテーマは強いストレート
──第1回U-23W杯決勝(対豪州)で対戦した選手とABLでまた顔を合わせることになりましたね。
本田 そうなんです。だから、こちらに来て最初はずっと「メキシコ」「U-23」ばっかり言われていました。
──U-23での経験が、今につながっている部分はありますか。
本田 (日本での)シーズン中盤から、特にカーブが良くなってきていたんです。一軍で初先発したとき、炭谷(炭谷銀仁朗=捕手)さんから「カーブにもっと自信を持って投げたほうがいい」と言っていただいて。それで練習を重ね、さらに良くなってきた流れでメキシコに行って、そこでもカーブが有効だと分かりました。その上でこちらに来て、カーブを含め結構安定して投げられたのが、初戦(11月19日、対パース戦、先発で6回を被安打6、奪三振6、無失点)の勝ちにつながったと思います。
──オーストラリア生活も約1カ月(12月18日現在)、メルボルンに所属して5試合に登板し4勝0敗はチームの勝ち頭ですが、いまチャレンジしている課題は?
本田 こちらに来て一番のテーマは、ストレートを強く投げることでした。外国人はストレートに強いので、そこで負けないようにするのが最大のテーマ。あとは決め球となるチェンジアップを磨くなど、試合ごとにいろいろテーマを持ってやっています。
──徐々につかめてきましたか。
本田 初戦に比べると、ストレートは良くなってきていると思います。特にコントロールは、まだ失投もありますが、強いボールで空振りを取った数が増えてきているんじゃないかな、という手応えはあります。
──しかし、試合の間の過ごし方がこちらでは結構難しそうですね。毎週金曜から日曜のみが試合。本田投手は土曜のダブルヘッダー第1試合(7イニング制)を任されています。
本田 基本的には・・・
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