揺らいだ世界一奪還への構想。小久保ジャパンが苦難の船出へ

写真=高原由佳
その“第一報”が駆けめぐったとき、日本はまだ早朝だった。遠く離れたアメリカ・アリゾナ州ピオリアで衝撃的な事実が発表された。3月に開幕が迫ったWBCで、侍ジャパンの先発ローテの軸として期待されていた
日本ハムの
大谷翔平が投手としての出場見送りを発表。昨年の日本シリーズ、さらには11月の強化試合で痛めた右足首痛でコンディションが上がってこないことが原因だった。
大谷は緊急の会見で「残念な気持ちはありますが、いまはしっかりと状態を上げていきたいです。投げるつもりでここまで頑張ってやってきました。でも3月7日(初戦のキューバ戦)に100%で行ける自信はない。それでは行くべきではないと納得して決めました」
この瞬間、侍ジャパン投手陣の大きな柱がいなくなった。大谷本人にとっても「出たい大会、投げたい大会だった」。3月7日の初戦キューバ戦[東京ドーム]に先発することも伝えられていた。4年前から目指してきた国際大会へのあこがれに加え、日の丸を背負う責任感もあった。昨年11月の強化試合から痛みは消えないままオフを過ごしてきたが・・・
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