WBCに注目が集まる中、シーズン開幕の「3.31」も待ったなしで近づく。各球団の監督の多くは、すでにその日を誰に任せるのかを明確にした。開幕戦は、143分の1か、それとも……。栄光と重責を任された、そして任されるはずの男たちに迫る。 菅野智之(巨人) “世界一”を手土産に

菅野智之 対D=5試合1勝0敗、防御率1.59
日に日に存在感が増していく。
大谷翔平(
日本ハム)不出場前から、世界一奪還を目指す侍ジャパンでもエースとして
小久保裕紀監督から絶大な信頼を寄せられた。
つまり、ペナントレース開幕1週間前(決勝進出の場合)まで日本の大黒柱としてWBCを戦うことになるが、それでも
高橋由伸監督の考えは変わらない。すでに昨秋には4年連続の開幕投手を伝え、「現役でいる限り、譲りたくない」とかねてより強い思いを持つ右腕も全力で調整を行う。
WBCでの登板に向け、例年よりも早いペースで体を作り上げ、状態は万全だ。新球・チェンジアップ習得を目指すなど、向上心の塊。WBC登板(決勝ラウンドまで3試合の先発が予定)も「ペナントレースに生かす」と前向きな姿勢を崩さない。菅野を超える存在はなく、世界一を手土産に「3.31」を迎えるのみだ。
吉見一起(中日) 背中でチームを引っ張る

吉見一起 対G=4試合1勝1敗、防御率2.22
中日では
大野雄大、
若松駿太の2投手が開幕投手に名乗りを挙げているが、実績では抜きん出ている。2013年に受けたトミー・ジョン手術からの完全復活を誓う技巧派右腕は昨季、チーム最多の131回1/3を投げ、不振の先発投手陣を鼓舞した。今季は
森繁和監督から投手リーダーに指名され・・・
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