WBC2次ラウンド開催中の3月中旬、筒香嘉智がDeNAの本拠地・横浜スタジアムに姿を見せた。「ちょっと荷物を取りにきました」。オープン戦が行われているロッカーで久しぶりにチームメートたちと談笑。仲間から送られたエールに笑顔で応えながら、ベイスターズの状況を確認した。四番であると同時に主将の責任感から、チームの状況は自然と気になってしまう。WBCが終われば、休む間もなくペナントの幕が開ける。

「ベイスターズは一つにまとまってきています。次はそれを野球にどうつなげていくか。優勝できるかどうかは分からないですけど、優勝したくないと思っている選手は1人もいません。そこに向けて全力でやるだけです」

　この春、世界の舞台で磨かれた打棒はさらにスケールアップ。昨年の本塁打、打点の2冠から、今シーズンは三冠王への期待もふくらむ。しかし、周囲の高まる期待をよそに、本人は・・・