来日から6年を数え、球団史上最強助っ人との呼び声もあるB.エルドレッド。彼はどうしてここまで長く日本でプレーできているのか。エルドレッドのインタビューに協力してくれた西村公良通訳に、知られざる素顔を聞いた。 取材・構成=吉見淳司、写真=BBM 
エルドレッド[左]とともにお立ち台に上がる西村通訳[中央]。助っ人選手がチームの勝利に貢献してくれることが通訳のやりがいだと語る
リスニングに関して言えば、日本語はかなり分かっていますよ。インタビューでも質問されていることはほぼほぼ理解していて、私がそれを100にしている、という感じです。ミーティング内容も通訳しなくてもだいたい分かっていますからね。最近はさらに日本語のレッスンを受けているそうで、ますます勉強しているようです。
性格は入団当時から何も変わっていません。今と同じようにおおらかで、自分から積極的にチームに溶け込んでいこうという姿勢がありました。何でも自分から挑戦しようとしましたね。たとえば「ここに行きたいんだけど」と聞かれても、一度教えればすぐ一人で出かけられる。そういう部分はまったく変化していないですね。
ただ、以前よりもチームになじみ、仲間を理解し、リラックスして野球をできているように感じます。本塁打王となった2014年。来日3年目くらいから、チームの一員として認められたということを感じ始めたのではないでしょうか。日本人選手からも「カントリー」と愛称で呼ばれるようになり、本当にチームの一員となった印象を受けました。
(→エルドレッドが「カントリー」と呼ばれる由来) 野球で印象深かった活躍だと、14年の交流戦、6月15日の
ロッテ戦[QVCマリン]ですね。それまでチームは9連敗。カントリー(エルドレッド)もそれほどいい状態ではなかったのですが、2対5の7回に満塁ホームランを放ち、逆転勝利を収めました。一発で流れを変えたことがとても記憶に残っています。また、同年に初めてオールスターに選出されたときの・・・
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