
大砲がもてはやされていたときにイチローが出現。彼の活躍によってメジャーの意識も変わったと思うよ。僕は内野安打だろうが、ポテンヒットだろうがヒットはヒットだと思っているからね/写真=BBM、Getty Images
狙って本塁打を打てる。それが本当のイチロー
交流戦にも強い
メッセンジャーです! 6月1日の
ロッテ戦[ZOZOマリン]でも負けはしたけど、自分らしい投球ができたと思うよ。チームとしても交流戦勝ち越し以上を目指していきたいね。今週は、
阪神特集だって? この特集を契機に、優勝に向かって突き進みたいね。
前回のこのコラムで話し忘れていたことがあるんだ。バリー(・ボンズ)のことなんだけどね。彼はメジャー史上最多の762本塁打を打った偉大なバッター。しかし、薬物のステロイドを使ったとして、周囲から批判を受けているし、法廷にも立った。それについて僕の考え方を示しておきたいと思ったのさ。
薬物を使って筋肉を増強しようとも打者で一番大事な「ハンド・アイ・コーディネーション(手と目の調和関係)」の向上にはならない。彼はこれが特に優れていたんだ。しかも、今まで薬物を使って彼以上に本塁打を打った選手はいるかい? いないだろ? だから僕は薬物との関係はそこまでないと思っているし、彼の資質というかプレーヤーとしてのすごさは、誰よりも分かっているつもり。それだけは読者のみんなに伝えておきたかったんだ。
ちなみに今までのメジャー・リーガーで「ハンド・アイ・コーディネーション」が一番優れている選手は、というと間違いなくイチロー(現マーリンズ)だと思うね。彼の能力はすごいと思うし、もうメジャーのレジェンドだよ。
マリナーズで一緒にやったけど、移籍する前から、彼に関するうわさは聞いていた。実際にチームメートになって、そのうわさは本当だった。何かって? 試合に入るまでのルーティンの数だよ。たくさんあって、すごいなあと思ったもんだ。
そして移籍後初めて練習をしているときに、驚かされたんだ。僕ら投手陣が練習をしているとカーン! カーン! と良い音を立てながら、立て続けに外野スタンドにホームランを打つ打者がいたんだ。「すごいなあ、あんなすごい打者ってチームにいたっけ? 誰だい?」ってマリナーズに昔からいるチームメートに聞いたら・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン