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2017遊撃手特集

ヤクルト・大引啓次が語る 遊撃守備の極意 「花形のポジションを守っている自信と自覚を持ち、これからも戦っていきたい」

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周囲との連係が多いポジション


守備の要は周囲への目配りが必要。ときにはマウンドに駆け寄り、投手に声を掛けることもある


──遊撃手はほかのポジションの選手と関わるプレーが多いです。特に二塁手との連係プレーも重要になるかと思います。

大引 常にコミュニケーションは取りたいと思っているんです。高いバウンドが来たらどちらが攻めて、どちらがカバーに回るとか。打者がバントの構えをしたらすぐにベースカバーに行けよとか、プレーが起きる前の事前の意思疎通が大事だと思っています。「二遊間といえばゲッツー」と思われがちですけど、そのあたりはあうんの呼吸ですから。このプレーならバックトスが来るな、とか。二塁手の山田君(山田哲人)とは、コンビを組んでもう3年目になりますから、互いに信頼関係が築けていますし、彼と組むときはよりアグレッシブに攻めていけるんです。

──二遊間コンビを結成された当初は、やはり苦労したのでしょうか。

大引 15年にこのチームに加入した際、球団からは「エラーが多いので、守備を立て直してくれ」と言われたんです。1年目の春季キャンプ、彼はお世辞にもうまいとは言えませんでした。でもその年、守っている姿を見ていて、目に見えてうまくなっていきましたよね。その成長速度には驚かされました。

二遊間コンビを組むのは山田[写真奥]。シーズン中の成長速度に驚かされたという


──また、外野手との連係も重要になります。

大引 左翼手、中堅手がフェンスに張り付くくらい後ろに守っていたら、外野への浅いフライも追いかけなくてはいけないし。逆に外野が前にいたら、追い過ぎて交錯するのも怖い。いろいろな場所を見渡すことが必要なポジションですね。あとはタイミングを見て・・・

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