週刊ベースボールONLINE

交流戦で輝いたカープ戦士

広島・丸佳浩 中心選手の誇り

 

写真=太田裕史

2017交流戦成績 18試合30安打5本塁打18打点0盗塁、打率.411


 表情を変えないのが丸佳浩らしかった。交流戦で打率.411、5本塁打をマーク。それでも「感覚とかはない。数字だけ見れば、何とかやれたんじゃないかなと思います」と素っ気なかった。チームは交流戦最終戦でソフトバンクに敗れ、最高勝率チームを譲った。「チームのため」だけを思う丸だけに、球団初の“タイトル”を逃し、喜びは少なかった。

 交流戦では反対方向の打撃が目立った。「コースなりに打っているだけ。ヒットになる、ならないは運じゃないですけど。もともと長打をバンバン打つような選手でもないので」と話すが、本塁打5本のうち、4本がセンターから逆方向。特に6月16日のソフトバンク戦[マツダ広島]では自身初の1試合3発をいずれも左翼スタンドに運んだ。積極的に初球から手を出す打席も多く、打席前の準備と投手との間合いを制していることで、自分のポイントで打ち、ヒットコースに飛ばすことを可能にしている。

 チームにとっても不動の三番打者の存在はあまりに大きい。緒方孝市監督は「中心として引っ張ってくれているし、三番として100点だ。打線の中で、前後の打者のおかげでもあるけど、つながりとしても素晴らしい」と絶賛。二番・菊池涼介、四番・鈴木誠也に挟まれ、威力が倍増。丸が口グセのように言う「つなぐ意識」が潤滑油となり、チームの躍進の原動力ともなった。だが最後も丸らしく「ここから先で打てないと意味がなくなる。意味がなくならないようにしたい」と、リーグ戦再開へ、気持ちをすぐに切り替えた。
特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング