昨年のドラフトではドラフト1位12人のうち、7人が大学生を占めた。「大学日本代表」に入ることが最大のステータスで、一流選手へのステップとして位置づけられている。日米大学選手権へ向けた国内最終合宿に密着し、ドラフト候補を追った。 取材・文=岡本朋祐、写真=田中慎一郎 
今年の大学日本代表は7月に日米大学選手権[米国、代表24人]、8月にユニバーシアード[台湾、代表22人]と2つの国際大会を戦う。7月6日からの国内合宿を経て、10日にアメリカへ向けて出発した
昨年の佐々木千隼とだぶらせる立命大・東克樹への期待度
スカウトの「目論見」と、指揮官の「戦力構想」が合致した。7月6日、第41回日米大学選手権と第29回ユニバーシアード競技大会に出場するジャパン大学代表24人(ユニバは22人)が神奈川県内に集結した。スタンドには、NPB9球団約30人のスカウトが視察に来ていた。
昨年は創価大・
田中正義(現
ソフトバンク)、桜美林大・
佐々木千隼(現
ロッテ)に各5球団(佐々木は第2回入札)、明大・
柳裕也に2球団が競合するなど、7人の大学生がドラフト1位で指名された。以前から大学日本代表を経たプロ入りが“王道”と言われる。今年は4年生13人(3年生9人、2年生2人)とやや少ないが、
中日・
中田宗男スカウト部長は「4年生は全員、ドラフト対象。練習の様子も視察できるのは貴重な機会です」と目を光らせた。8日からは全国各地で高校野球地方大会が本格化するため「ちょうど良いタイミングだった」と、中田スカウト部長は7日の三菱日立パワーシステムズとのオープン戦までチェックした。

3日間の国内最終合宿が行われたバッティングパレス相石スタジアムひらつかには、NPB球団のスカウトが視察し、確認作業に追われていた
野手では「大学No.1遊撃手」の呼び声が高い奈良学園大・
宮本丈(履正社高)が・・・
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