
写真=前島進
救世主となった。前半戦の
広島の躍進は、
薮田和樹なしには語れないだろう。開幕当初の評価はお世辞にも高いとは言えなかった。だがビハインドで投げる中継ぎだった薮田は、その速球で立場を切り開いていった。開幕直後にクローザーの
中崎翔太が離脱すると、
今村猛の抑え転向に伴って7回のセットアッパーに。イニングまたぎや連投など、中継ぎで最もタフさ求められるポジションだが、薮田はまさにフル回転した。「ストライクゾーンで勝負する」と決め、150キロを超える直球、フォークに近いツーシームを恐れず投げ込んだ。
結果を残す薮田を首脳陣は評価していた。もともと長いイニングを投げるスタミナもある。転機はまたしてもチームのアクシデントだった・・・
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