2015年は勝率5割ながらセ・リーグ首位で前半戦を折り返した。チームに勢いがあったが、交流戦の負け越しが響き、結果は最下位に終わった。しかし、ラミレス監督が就任した昨年からチームは徐々に変わり始める。今年Aクラスにつけるチームの戦いぶりを見ていると、勢いだけに頼らない、勝利に「根拠」があるように感じられる。そのあたりのチームの内情、戦力をどう分析するのか──。DeNAの後半戦を各スポーツ紙担当記者に語り合っていただいた。 構成・まとめ=滝川和臣、写真=BBM、イラスト=佐々木さいこ ※成績、数字は7月27日現在 [座談会参加者] A記者 記者歴21年目。経験豊富な頼りになるベテラン
B記者 冷静な分析が持ち味の中堅どころ。記者歴11年目
C記者 記者歴3年目の女性記者。軽快なフットワークで選手を直撃

左からA記者、B記者、C記者
ラミちゃん采配ピタリ。10年ぶりの貯金ターン!
A DeNAのここまでの戦いぶりを振り返ると予想どおりという印象かな。10年ぶりにシーズンを貯金ターンしたわけだけど、もともといい選手がそろっていたので、普通にやれば勝てるだろうと思っていた。
石田健大をはじめ投手にケガ人が出て、期待されたクラインが先発ローテを回せなかったのが誤算だったけれど、チームのポテンシャルが結果につながっていると感じられたかな。
B 勝ち越しターンは驚きではないけれど、「もっとできた感」も同時にあります。大きな連敗もないけれど、連勝もない。でも、いい位置に付けていることは間違いないです。
C 私も、もっと上にいてもおかしくないチーム力はあると思います。前半戦は四番に座った
筒香嘉智が本調子でない状態でのこの順位。残りのシーズン、ケガ人が出なければ上位に進出する要素しかないかなと。
B 前半は
桑原将志も不調だったし。
A ロペスが打線を引っ張ったのがデカいよ。
B 確かに。今年のロペスは不調の波がまったくない。あとは
宮崎敏郎のブレークも大きい。
C 宮崎はキャンプ二軍スタートでした。
A あれはラミレス監督が
田中浩康、新人・
狩野行寿の実力を見たいというのがあったし、宮崎が秋のキャンプでケガをした影響もあったんだと思う。彼の実力は分かっているので、ゆっくり調整してほしい、ということだったのでしょう。
B 首位打者(宮崎)がいて、打点トップ(ロペス)がいて、筒香がいれば、打線は強力です。3位につけるのもうなずけます。
C 打撃が好調な一方で・・・
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