
伝説の「10.19」でパへの注目度は一気に上がった(優勝を逃し茫然とする近鉄ベンチ)
パ・リーグの大混戦は過去何度もある。1950年代、熾烈を極めた西鉄、南海のライバルストーリー、70年代から80年代序盤の前後期制の死闘、近年であれば、2014年
ソフトバンク、
オリックスの「10.2」決戦は記憶に新しい。
もっとも劇的だったのが、88、89年だ。88年、
仰木彬監督率いる近鉄は、シーズン最後の2試合、川崎球場での
ロッテ戦に連勝なら、全日程が終了していた
西武を逆転しての優勝だが、1試合でも負けるか、引き分けでも届かない。
この崖っぷちで、近鉄は、魂の戦いを見せる。第1試合は7回裏を終わって、1対3の劣勢を逆転し、4対3の勝利。2試合目は、延長10回4対4の引き分け。敵はロッテだけではなかった。4時間で打ち切りという試合時間との戦いもあった。
のち94年の
巨人-
中日との最終戦決戦「10.8」(ナゴヤ球場)、そして第1回、第2回WBCもそうだった。プロの選手が高校球児のように一投一打にひたむきに取り組む姿は衝撃的だった。敗れた後、近鉄ナインは・・・
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