U–18日本代表入りはならずも、今夏の甲子園を沸かせた球児は、ほかにも多数いる。そんな中から存在感を見せた5人の逸材にクローズアップ。甲子園での活躍を振り返りつつ、彼らの魅力に迫る。 綱脇慧(花咲徳栄高・投手) ボールのキレでつかんだ頂点

綱脇慧/つなわき・すい●1999年5月11日生まれ。東京都出身。180cm80kg。右投右打。2017夏甲子園=優勝(14-4広陵高)
スピードがすべてではない。今夏、それを証明してみせた。甲子園1回戦から決勝までの全6試合に先発。球速は130キロ台ながら、キレのあるスライダーを織り交ぜ、凡打の山を築き、抜群の安定感を見せた。
昨夏も甲子園を経験し、同秋から背番号10ながらエースの
清水達也と二枚看板を形成。チームの柱となった右腕だが、今春はもがいていた。ボールが走らず、制球も定まらない。「もしかしたら1年間、投げ抜く体力がないのかもしれない」と、岩井隆監督は、6月の練習試合では変化球のみの投球を指示。それでも、本調子に戻らず、ノースローを命じてランニングをこなした。投球練習を開始したのは7月に入ってから・・・
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