チームとファンが天候にもてあそばれた4日間。週ベ広島担当も地味なドタバタ劇を演じていた。優勝を間近に一喜一憂した舞台裏をここに公開する。 文=吉見淳司 
16日の開門後の球場の様子。雨がやみ試合は行われたものの、4対5で敗戦し地元優勝はならず/写真=湯浅芳昭
密かに伝わる「マツダドーム」神話
広島の球団関係者は時おり、驚嘆を含んだ表情で自分たちのホームスタジアムをこう呼ぶ。
「マツダドーム」と。
9月16日まで今季、雨天のために中止となったマツダ広島での試合は5月12日の
巨人戦と6月24日の
阪神戦のみ。午前中に土砂降りに遭いながら、パンツの裾をぬらして球場へ。スタッフに「今日は中止じゃないですか?」と尋ねても「いや、大丈夫でしょ」と返され、実際に試合開始時には不思議と雨雲がどこかへ去っていることは一度や二度ではなかった。
マジック1として迎えた9月16日の
ヤクルト戦も同様だった。台風18号の接近に伴い、甲子園の阪神対
中日は午前11時に早々と中止が発表された。しかし同時刻、マツダ広島は強い雨が降りしきる中で開門し・・・
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