4年連続でシーズン20試合以上に先発登板し、DeNAの先発ローテを支えてきた井納翔一。今季はなかなか勝ち星に恵まれない試合が続き、自身の詰めの甘さから連打を浴び失点する試合もあった。しかし、ここ一番の試合で力を発揮することは昨年のCSで証明済みだ。甲子園、そしてマツダ広島での試合を勝ち抜くためには先発、ロングリリーフも可能な31歳・右腕の力が必要になる。 取材・構成=滝川和臣、写真=小山真司 
阪神とのCSファーストステージは中継ぎ待機、勝ち進んだ場合、広島とのファイナルステージでの先発が濃厚だ
相手エースとのタフな投げ合い
──今シーズン最後の先発登板となった阪神戦(9月28日、横浜)は3回5失点でノックアウト。自分の中でしっかりと消化できていますか。
井納 試合翌日の朝は5点を取られた3イニング目を思い出して目覚めるほど、悔しい結果でした。試合だから勝ち負けは自分の力では何ともならないこともありますが、「負け方」がよくなかった。CSを争うチームにもいい影響を与えない負け方でした。そのきっかけを僕が作ってしまったので……。
──ポイントとなったのはどこですか。
井納 やはり3回一死から投手の能見(
能見篤史)さんに左前打を打たれたことです。能見さんは打撃もよく、以前にも横浜スタジアムで投げ合ったときは変化球を打たれていて、そのときの反省があったので簡単にはいかないことは分かっていたんですが。
──能見選手に打たれたことを引きずってしまった。
井納 しっかりと切り替えができなかったのが反省点です。篠原(
篠原貴行)コーチとも話しているんですが、今季、僕が崩れるパターンに・・・
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