一発勝負の短期決戦で精神的に揉まれ、高い技術力を身に付けた社会人選手には、どこの球団も“即戦力”を期待する。それがいわゆる「名門」と呼ばれる社会人チームならばなおさら。今ドラフトでは、そんな東日本の「名門」3社からそれぞれ3人ずつが指名を受けた。NTT東日本、日立製作所、JX-ENEOSの“即戦力トリオ”を紹介しよう。 NTT東日本・都市対抗制覇の主力たち

写真左から渡邉啓太[ロッテ5位/投手]、福田周平[オリックス3位/内野手]、西村天裕[日本ハム2位/投手]/取材・文=杉園昌之、写真=大賀好章
複数指名とあって、NTT東日本本社の会見場には祝福ムードが流れていた。ただ、今夏の都市対抗でチームを日本一に導いた飯塚智広監督だけは、少しだけ様子が違った。
「育ってきた彼らがプロへ行くことになれば、チームとしては大きなダメージです。ちょっと複雑な心境ですし、寂しいですよね」
日本ハムから2位指名の
西村天裕は、最速154キロを誇るパワーピッチャーとして主に抑えを担った。
オリックスから3位指名の
福田周平は、指揮官いわく「走攻守すべてが高いレベル。メンタル的なタフさもある選手」。そして
ロッテから5位指名の
渡邉啓太は、投げっぷりの良さを買われて先発、抑えとしてフル回転した右腕。いずれもがNTT東日本にとって欠かすことのできない選手ばかりだ。
一方で、「個人的にはうれしいですよ」と指名を心から喜ぶ飯塚監督の姿があるのも事実。西村には「さらに投球術を磨いていけば、プロでも・・・
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