取材・文=守田直樹、写真=佐々木萌 
中村の広島1位指名を祝って、チームメートが赤い風船を飛ばす。近い将来、マツダ広島でこんな光景が見られるはずだ
二軍の大野寮へは自宅から徒歩5分
熱烈ラブ
コールを送った広島が、地元出身の大物を引き当てた。
中日の参戦で、1回目の入札では高校生捕手として初となる重複指名。ストレートな告白が実った。
相思相愛と言えるだろう。中村にも予感めいたものがあった。
「一番早くから公表していただき、自分は地元広島ということもあって、引いてくれるだろうなという思いはありました」
いわゆる“持っている男”だ。
「これまで持っていると思ったことはありませんが、地元のカープに引いていただき、今日はちょっとそう思いました」
昨年は2度、抽選を外した広島・
緒方孝市監督も興奮気味。中村が持つカープの印象を「厳しく育ててくれるところ」と伝え聞き、「ウチにピッタリ!」とインタビューで語った。
「緒方監督は厳しいところは厳しく、褒めるところはしっかり褒めてくれそうなイメージです。自分を一番厳しく指導してくださるチームに選んでいただけたらと思っていたんで、しっかり頑張りたい」
広島の捕手陣は多士済々。実績のある
石原慶幸、
會澤翼、
磯村嘉孝に加え、
坂倉将吾という打撃の評価の高いルーキーまでそろっている。それでも1位指名したのは、中村の・・・
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