長いプロ野球の歴史で、開幕投手の栄誉に浴した男たち。その一人ひとりに多くのドラマがある。ここでは12球団別に過去の開幕投手を振り返りながら、物語に紡ぎ上げていく。 ※記録は2リーグ制以降 
1975年に初の開幕マウンドに立った山田は同年から12年連続で大役を務めた
Vへのけん引者として各年代のエースが躍動
長身からムチのように左腕をしならせ、快速球を投げ込んだ
梶本隆夫や史上2位の通算350勝を挙げ、底なしのスタミナから“ガソリンタンク”の異名を取った
米田哲也。名立たる歴代の開幕投手たちの中でも、ひと際輝くのが阪急時代の1975年から12年連続で大役を務めたサブマリン・
山田久志だ。山田が開幕マウンドに立ち続けた間、チームは5度のリーグ制覇(75~77年は3年連続日本一)と“大エース”が黄金期をけん引した。雨天で2日順延された悪条件の中で行われた86年の
ロッテ戦(川崎)では、
村田兆治と投げ合い、9回2失点で完投勝ち。通算成績もすさまじく、10完投2完封で8勝2敗。5年連続開幕勝利投手は、今なお日本記録として残っている。
87年からは
佐藤義則が3年連続で開幕マウンドに上がり、89年の近鉄戦(藤井寺)で・・・
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