100年間、最高峰の舞台、メジャーで達成されていなかった「二刀流」。常識外だと思われていた大谷の挑戦。半信半疑の目が大谷の活躍で大きく変わりつつある。どのようにして彼が認められてきたのか、現地からのリポートを伝えてもらう。 文=奥田秀樹 写真=Getty Images 
現地時間5月30日のタイガース戦で今季先発投手最速の163キロを計測した
メジャーで通用する以上の実力を持った二刀流
5月23日カナダ・トロントのロジャース・センター。練習前の早い時間に、エンゼルスの地元紙記者2人がマイク・ソーシア監督に呼び出しを食らった。
前日、監督は記者たちに「翔平(
大谷翔平)は5月27日のヤンキース戦に先発と、PENCILED IN(予定に入れた)」と語った。それをもとに、大谷対
田中将大の投げ合いになると大きな見出しが踊ったのだが、監督はわざわざ記者を呼び出して「あくまでPENCIL INであって、まだ決まっていない」とクレームをつけたのだ。
地元紙の記者2人は何年もソーシア監督を取材していることもあり、発言のニュアンスもだいたいつかめるはず。それだけに今回、わざわざ呼び出されクレームを付けられたことに驚いていた。翌日、ソーシア監督は「長いシーズンの作業負荷を考え、今回は翔平に余分に登板間隔をあけることにした」と発表し、予定を変えている。
なぜ大谷の登板日をズラしたのか? 本当に作業負荷なのか? 周囲は憶測をふくらませる。ちなみに・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン