週刊ベースボールONLINE

2018松坂世代特集

輝きを放ち続ける37歳 オリックス・小谷野栄一

 

“怪物”だけではない。輝きを放ち続ける同世代は、年を追うごとに減る一方だが、関西の地に身を置く2人は第一線で勝負し続けている。

※創価大時代


 向上心から芽生える探究心。自分自身と真摯(しんし)に向き合っているからこそ、今も“戦力”であり続けている。

 打点王に輝いた2010年の日本ハム時代、15年にFA移籍したオリックスでも四番として今季9試合に出場も「僕はつなぎの四番」と、心掛けるのは身の丈に応じた打撃。だからこそ配球を読むことは忘れない。

「僕は昔から長距離打者ではなかったですから。だから、相手がどんな投手で、どういうふうに攻めてくるかを予測しながら打席に立たないと結果を残せないんです」。

 日本ハム時代には投手の右、左に応じてバットの長さを変えるなど、工夫や努力は欠かさない。ときに右方向への軽打、ときには強打で引っ張りと、広角に打ち分ける巧打は、そんな“姿勢”の産物だ。

 世代のトップを行く松坂大輔とは中学時代・江戸川南リトルシニアのチームメート。“怪物”と評された同級生に対し、小谷野は創価大からドラフト5位でプロ入りと対極的な道を歩んできた。その中で、意識したのは「何か1つでも“必要”とされる選手」になること。「起用すれば『こういう結果を残す』と計算が立つ選手でないとプロでは生き残れない」。“計算”とは、すなわち“信頼”を意味する。今季、打率.236と好調とは言えない中でも連日スタメンに名を連ねるのは、培(つちか)ってきた技術が生んだ“信頼”にほかならない。


PROFILE
こやの・えいいち●1980年10月10日生まれ。東京都出身。177cm88kg、右投右打。創価高―創価大―日本ハム03(5)―オリックス15〜
特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング