2015年オフに巨人から、16年オフにはDeNAから戦力外通告を受けた。入団テスト合格の楽天では17年に1040日ぶりの復活勝利を挙げるも、右手の血行障害を発症し、同オフに3度目の戦力外通告を受けた。11月に手術を受け、育成選手として迎えた18年シーズン。5月5日に支配下登録されると、その日に復帰登板を果たした。まさに波乱万丈な野球人生を送っているが、本人の顔に悲壮感はない。松坂世代で「最後の1人」を目指す右腕に、その理由を明かしてもらった。 取材・構成=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎、BBM 松坂世代という意識はほとんどなかった
松坂大輔の復活により、再び脚光を浴びることとなった松坂世代。久保裕也もまた、その1人だ。だが、あの甲子園を同年代としていわば「外」から見ていたから、その言葉は身近なものにはならなかった。 ――松坂世代特集ということで、久保選手にもインタビューをさせていただくことになりました。
久保 いつか(取材が)来るだろうなと思っていました(笑)。
――やはり松坂投手の活躍は刺激になりますか。
久保 もちろんなりますよ。ただ、松坂世代というところに正直、それほど関心は持っていないですね。僕の中では甲子園を沸かせたメンバーが松坂世代だと思っているので。ただ、野球界では松坂世代というくくりでずっと来ているから、違和感もないんですけどね。
――松坂投手の活躍を見ることはあるのでしょうか。
久保 見ていますよ。基本的に家に帰ったらチーム関係なく、野球中継をずっと見ているんです。イニング間にほかのチームの試合を見たりね。昔はあまり見るのは好きじゃなかったんですけど・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン