平成の怪物・松坂大輔の存在はもちろんだが、彼を中心に据えた1998年の横浜高は、ドラマチックなゲームの連続。記憶にも記録にも残る、負けないチームであった。 松坂大輔は海草中・嶋清一以来、59年ぶりに夏決勝でのノーヒットノーランを飾る
最後の敗北と反骨心
1998年の夏を語るには、ここに至るまでの横浜高の流れを理解しておかなければならない。1年春からベンチ入りを果たしていた主将で捕手の
小山良男(元
中日)、同秋からのベンチ入りで主戦となった松坂大輔(現中日)らの代は、彼らが3年となる秋に33年ぶりに地元で開催される『かながわ・ゆめ国体』を見据え、戦力の充実を図っていた世代だった。期待どおり順調に成長した彼らは、2年になると多くが主力となり、春の神奈川大会で準優勝し、関東大会ではV。夏も圧倒的な優勝候補に挙げられることとなる。
しかし・・・
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