各タイトルと同様にファンの関心を集めてきた新人王レース。今年も両リーグで新しい力の台頭がめざましい。 ※成績は8月5日時点 混沌のパ・リーグ
その年の最も優れた新人を記者投票により選出する最優秀新人(新人王)。対象となるのは、海外プロリーグに参加したことがない5年目以内の選手で、投手は一軍登板30イニング以内、打者は一軍で60打席以内となる。そのため、今季セットアッパーを務める
ソフトバンクの5年目、
加治屋蓮も資格を有している。
選出される際の一つの基準となるのが、打者なら規定打席、投手なら規定投球回数のクリアが高評価につながる。一方で評価が難しいのがリリーフ投手。セーブ王などタイトルを獲れば文句なしだが、中継ぎのチーム貢献度は軽視されがちだ。
そんな中、パ・リーグでは山本由伸(オリックス)がリリーフで抜群の安定感を見せている。現在(8月5日時点)は疲労のため登録を抹消されているが、規定打席をクリアする
ロッテの遊撃手、
藤岡裕大とともに新人王候補の筆頭だ。この2人に
田嶋大樹(オリックス)と
田中和基(
楽天)が続き、パの新人王争いは混沌としている。
【有力】オリックス・山本由伸

投手/2年目/39試合、38.1回、4勝1敗1S25H、防御率1.41
最速154キロの直球に140キロ後半のカットボール、スライダーで打者を圧倒している。高卒2年目のエース候補だが今季はセットアッパーに君臨し、リーグトップの29HPを記録。最優秀中継ぎのタイトルも視野に入っている。
【有力】ロッテ・藤岡裕大

内野手/1年目/94試合、89安打、5本塁打、33打点、11盗塁、打率.245
遊撃で開幕スタメンに名を連ね、その座を守り続けている点は高い評価を受けるはず。強肩と守備範囲の広さは確かで、打撃面も二番として粘り強さと意外性のある強打を兼備。シーズン終盤、攻守両面でどれだけ精度を上げていけるかがカギとなる。
【対抗】オリックス・田嶋大樹

投手/1年目/12試合、68.2回、6勝3敗0S0H、防御率4.06
スリークオーターから繰り出す直球は、最速152キロの数字以上の威力。パの強打者たちが振り遅れ、フライアウトも量産し、ここまで6勝(3敗)を挙げている。ただ6月に左ヒジの張りを覚えて離脱。早期復帰で快投なるか。
【対抗】楽天・田中和基

外野手/2年目/58試合、67安打、12本塁打、32打点、15盗塁、打率.295
1年目の打席数が59と、ギリギリで新人王資格を保持。今季途中、すり足打法に変更してその才能が開花した。1試合で左右両打席本塁打をマークするなどパンチ力も魅力。ライバルは多いが、可能性は十分にある。
ソフトバンク・加治屋蓮

投手/5年目/46試合、43.2回、2勝1敗0S17H、防御率3.30
140キロ台のフォークを武器にチームトップ、リーグ3位タイの46試合に登板。チームの投手事情から信頼度が増すにつれ連投も増えることが予想され、きっちり抑えて勝利に貢献、好成績を残せばタイトル争いを面白くする存在になる。
オリックス・福田周平

内野手/1年目/69試合、39安打、0本塁打、10打点、7盗塁、打率.269
バットを短く持ち、コンパクトなスイングで鋭い打球を飛ばす。セーフティー犠打や盗塁、二塁守備では一、二塁間の難しい打球も華麗にさばくなど攻守走で躍動。闘志を前面に26歳のオールドルーキーが存在感を示している。
■2000年以降パ・リーグ新人王 2000 該当者なし
2001
大久保勝信(オリックス・投手)
2002
正田樹(
日本ハム・投手)
2003
和田毅(ダイエー・投手)
2004
三瀬幸司(ダイエー・投手)
2005
久保康友(ロッテ・投手)
2006
八木智哉(日本ハム・投手)
2007
田中将大(楽天・投手)
2008
小松聖(オリックス・投手)
2009
攝津正(ソフトバンク・投手)
2010
榊原諒(日本ハム・投手)
2011
牧田和久(
西武・投手)
2012
益田直也(ロッテ・投手)
2013
則本昂大(楽天・投手)
2014
石川歩(ロッテ・投手)
2015
有原航平(日本ハム・投手)
2016
高梨裕稔(日本ハム・投手)
2017
源田壮亮(西武・内野手)