8月23日には地元で準優勝報告会[二番目が奥川]
「勝って有名になろう!」
甲子園の観衆は、今も昔も劣勢チームに温かみがある。勝者の偉業を称えるのは当然、敗者にも惜しみない拍手が送られる。今春のセンバツ1回戦。履正社は星稜の154キロ右腕・
奥川恭伸に完封負け(0対3)を喫してから、悔しさをバネに夏は初の全国制覇。文字どおり、雪辱を果たす形も、ここは準優勝校が記した敗者の美学をクローズアップしたい。
決勝前日。今大会から準々決勝翌日に加えて、準決勝翌日も「休養日」に充てられ、履正社、星稜の順で約2時間の公式練習(豊中ローズ球場)を行った。練習後、一連の選手取材を終えると、40分間の監督取材の場が設けられた。約50人の報道陣は同球場内の会議室で車座となって、星稜・林和成監督を取り囲んだ。
取材時間のリミットとなる40分が近づくと、大会主催者側から「あと1問で終了してください」との最終
コールが入った。最後の最後、林監督はこの日一番の名言を残している・・・
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