初の全国制覇には届かなかったが、今夏、甲子園準Vに至る過程で奥川は大きく成長を遂げた。その姿をスタンドから見守ったOBスカウト、そして、154キロ右腕を間近で見守った指揮官が語る。 →恩師が語る「奥川恭伸」評 
“素材型”の佐々木に対して、奥川は即戦力候補として評価が高い
プロでも通用する高い実戦能力
2人の星稜高OBが甲子園のネット裏で、ソワソワしながら後輩たちの活躍を見守っていた。履正社高(大阪)との甲子園決勝。目的は選手視察ではあったが、母校の行方に仕事が手につかない様子(?)だった。
奥川恭伸の担当スカウトである
中日・
音重鎮氏は今夏、石川大会から“密着マーク”を続けてきた。星稜高は今夏の甲子園で4季連続出場と、傍から見れば、極めて順調に勝ち上がってきたように映るが、実際はイバラの道だったという。先輩だからこそ、注文も多くなるようだ。
「センバツ1回戦(対履正社高)で17奪三振でシャットアウトしていますが、高めに浮いたボールが多く、決して褒められる内容ではなかった。夏の石川大会も調子が悪かった。ストレートが
シュート回転し、速さを感じなかったんです。県内ではライバル校も『打倒・奥川』で研究してきますから、真っすぐ一本で対応してくる。そんな厳しい状況でした」
プレッシャーのかかる県大会を突破すると、甲子園では劇的な変化と“遭遇”できたという。音スカウトが見たポイントは・・・
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