ここでは12球団のドラフト戦略を検証していこう。今後もドラフト本番まで同様の企画をするつもりなので、今回は2018ドラフトの検証にウエートを置いた。ただ、ヤクルト・村上宗隆の例を挙げるまでもなく、ドラフトの成否は1年で分かるものではない。あくまで彼らの「現在地」とチームの補強傾向を探るためのものである。 ※記録は9月8日現在 
小さい体ながら強打と俊足を生かし、阪神に欠かせない存在となった近本
開幕のスタメンに一番・
木浪聖也、二番・
近本光司とルーキー2人が入った。1位の近本は、ドラフト抽選では外れの外れでの指名だったが、その評価は春季キャンプからうなぎのぼりで、レギュラー獲得のチャンスをつかんだ。また、木浪はオープン戦で12球団最多の22安打を放ち、打力で遊撃手の座を手にした。
その後、木浪はプロのカベにぶつかりスタメンを外れることも多くなったが、近本は飛躍する。一番打者として、今季目標の「盗塁王」を狙うべく果敢に走り、常に盗塁のリーグ上位にいる。また打撃に関しても、パンチ力のあるバッティングで9本塁打を放ち、安打も量産。ファン投票で球宴出場も果たし、第2戦には史上2人目のサイクルヒットを達成した。後半戦も近本の勢いは止まらず9月5日の
DeNA戦(横浜)では球団新人シーズン安打記録を更新する137安打を放つなど、大活躍を見せている。
そのほか、ドラフト2位の・・・
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