戦前はソフトバンクが優勝候補に挙げられていた今季のパ・リーグ。しかし、シーズン最終盤までソフトバンクとデッドヒートを繰り広げた末、頂点に立ったのは西武だった。辻ライオンズが連覇を果たした要因を探る。 文=永井順子(読売新聞) 
8月11日から四番に座った中村。特に満塁機で高打率をマークするなど、勝負強さが光った
四番・中村、七番・山川で「ダブルクリーンアップ」
埼玉西武ライオンズが21年ぶりにパ・リーグ連覇を果たした。首位と最大8.5ゲーム差をつけられる苦しい戦いが続いたが、最後はソフトバンクを大逆転。最大の原動力となったのは、昨季に引き続く「打ち勝つ野球」だった。
前評判は決して高くなかった。投打の主力が抜け、チームは大幅に戦力ダウン。就任3年目を迎えた
辻発彦監督は、「まったく新しいチームに生まれ変わった。当初はAクラスに入れればいいな、というのが本音だった」と打ち明ける。
看板の攻撃陣は、三番で127打点を挙げた
浅村栄斗(現
楽天)の穴をどう埋めるかが課題だった。開幕オーダーは、一番が定位置だった
秋山翔吾を三番に置き、四番・
山川穂高、五番・
森友哉との新クリーンアップを組んだ。しかし・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン