10月17日、17時から「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が都内のホテルで開催。若者たちの前に、新たなる道への扉が開かれた。ここでは各球団のドラフト1位をクローズアップする。 取材・文=沢井史 写真=田中慎一郎 
阪神、巨人との競合の末にヤクルトが交渉権を獲得。徐々に“奥川スマイル”が戻っていった
不安と緊張が交錯相棒の指名も心待ちに
笑顔がトレードマークの
奥川恭伸の表情が、なかなかゆるんでこなかった。12球団のトップを切ってヤクルトから名前を呼ばれても、セ・リーグ3球団の抽選の結果、ヤクルトがクジを引き当て、交渉権を獲得しても――。理由はこうだ。
「正直、ホッとはしているんですけれど……不安な部分もたくさんありました。あえて表情を崩さなかったのと、緊張していたのと、両方あります(笑)。ここに入るまではいつもどおりだったんですけれど、会場に入ると、少しずつ緊張感が出てきていて……」
朝は6時に起きて、ご飯、みそ汁、目玉焼き、青汁、牛乳とこの1年間と同じメニューの朝食をたいらげ、いつものように電車で登校。5限目の体育の授業ではソフトボールをしたが、打者として出場し3打数3安打だった。「内容は二塁打、安打、三塁打です」とうれしそうに話したが、その後は相棒である捕手・
山瀬慎之助が・・・
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