悲願のプレミア12初優勝を果たし、10年ぶりに世界の頂点に立った侍ジャパンだが、来夏に迫る東京2020五輪での金メダル獲得に向けては多くの課題が見つかった。同時に収穫にも触れる。 課題 シンカー系の変化球への対応
国際大会では多くの得点は期待できない。そう、大会前に
稲葉篤紀監督は警戒を強めたが、案の定、苦しい試合が続いた。チャイニーズ・タイペイ(8対1)や、韓国(10対8、5対3)のようなアジア圏のチームとの試合では打線が活発に働いたが、北中米、南米のチームとの対戦となった途端に凡打を繰り返す。理由は明白で、動くボールへの対応に苦しんだから。これは今に始まったことではなく、過去2度、WBCで敗退した際にも課題として挙げられていながらクリアにできない重要な問題だ。
特に今大会唯一黒星を喫したアメリカ戦では、日本についてよく研究がなされており、試合後、ブローシャス監督は「特にシンカー系の投手を多く使いました」と日本への対応策を披露している。先発は当初の予告から変更されマーフィーがマウンドに上がったが、右サイドの変則タイプでテークバックが小さく、間合いが取りにくいうえに・・・
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