昨季は主砲・鈴木誠也の打順も含めて、年間固定ができなかった広島の三番打者と四番打者。しかし今季は、西川龍馬、鈴木誠也の2020年型コンビがしっかりと固める予定だ。攻撃陣を引っ張る2人の進化の軌跡を追う。 写真=早浪章弘 
今季は三番打者として、これまでのうまさを保ちつつ、さらに長打も期待されることになったが、手応えは十分だ
2月16日。沖縄・北谷球場は中堅からホームへ向けて強風が吹き、冷たい雨が絶え間なく降っていた。
敵地での
中日との練習試合。その初回、三番・西川龍馬が放った打球は逆風を切り裂いて、右翼芝生席後方にある防球ネットを直撃した。先発・
山本拓実が1ストライクから投じた138キロの高め直球。進化の方向性を示す、象徴的な一発だった。
「今年のテーマは『強く振ること』。真っすぐを一発で仕留められたのは良かった。レギュラーとして(試合に)出られるように、打つほうでどんどんアピールしていきたい」
順調に成長曲線を描く26歳。外野に転向した昨季は、打者としての才能をあらためて誇示した。主に一番を担い、出場138試合で打率.297、16本塁打、64打点。4年目で初めて規定打席をクリアし、チーム内外での存在感は高まるばかりだ。
「もう少し集中力を・・・
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