投手からの視点に続いては、走者から見た捕手について話を聞く。84年に盗塁王に輝くなど通算321盗塁の高木豊氏が選ぶ名捕手は? 取材・構成=牧野正 写真=BBM 
高木氏が晩年だったこともあるがヤクルトの古田にはよく刺されたという
自信がみなぎっていた
走者からすると目がよく合う捕手は嫌でしたね。見られているというか、警戒されているという感じがしますから。達川(
達川光男、
広島)さんとはよく目が合いました。見ていないフリをして、本当はよく見ているという逆のパターンもありますが、それは走者からすると何となく分かるんですよね。
捕手の強肩はもちろん大事な要素。でもそれがすべてではなくて、捕球してからのスピード、そして送球のコントロールも同じくらい重要。(肩が)強い、(スローイングが)早い、(送球が)正確、と3拍子そろっているのが名捕手の条件のように思います。ただ3拍子そろっていても、投手のモーションが大きければ盗塁は可能ですから、その意味では投手にクイックを要求できること、意識させることも捕手として大事なことかもしれません。昔はよく・・・
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