2013年8月、野球選手が陸上競技の全日本中学選手権で、100メートルと200メートルを制した。100メートルで日本記録保持者・フロリダ大のサニブラウン・アブデル・ハキーム(当時・城西大城西中)を上回ったのだ。元スプリンターはプロ野球選手を目指している。 取材・文=佐伯要 写真=矢野寿明 脚力を武器に、打撃面でも成長が著しい。バントをうまく転がせば、内野安打となるチャンスも多々ある
現役プロで「スピードスター」といえば、誰を思い浮かべるだろうか?
ソフトバンクの
周東佑京、
阪神の
近本光司、
西武の
金子侑司……。今秋のドラフト候補におけるその筆頭格は、中大の外野手・
五十幡亮汰だ。
100メートルの自己ベストは10秒79。左打者の場合、打ってから一塁到達までのタイムが4秒を切れば、プロでも俊足と言われる。五十幡は3秒台後半をコンスタントに計測する。
昨秋のリーグ戦では「二番・中堅」として12試合に出場。12安打を放ち、打率.300。そのうちの4本が内野安打で、3本がセーフティーバントによるものだ。
出塁すれば、すかさず次の塁を狙う。昨秋はリーグトップの9盗塁。五十幡は盗塁について「たとえアウトになっても、思い切っていくと決めています」と言う。昨秋は成功率100%を誇った。
五十幡が全国区になったのは中学時代。ただし・・・
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