12球団最多、公式戦6000回の勝利を刻んだ巨人軍。ここでは、その中のあくまで一部ではあるが、名勝負をいくつか選び、紹介していく。 4114/6000 史上初の最終戦同率首位決戦を制す

胴上げ投手と桑田と捕手・村田真一が抱き合う
1994年10月8日、ナゴヤ球場での
中日戦は、互いに69勝60敗。まったく同じ勝ち星で、勝ったほうが優勝という史上初の同率最終戦決戦となった。一番燃えていたのは
長嶋茂雄監督だ。前日には報道陣に囲まれ、「もはや国民的行事ですから」と上機嫌で語っている。
長嶋監督は、この試合に
槙原寛己、
斎藤雅樹、
桑田真澄と先発の三本柱で挑むことを事前に本人たちにも伝え(斎藤のみ否定)、試合前のミーティングでは「勝つ! 勝つ! 俺たちは絶対勝つ!」と檄を飛ばした。
槙原、中日・
今中慎二の先発で始まった試合は、壮絶な死闘となった。2回表、
落合博満の本塁打などで巨人が2点を先制するも、その裏に槙原がつかまり同点。斎藤へと早々にスイッチする。巨人打線は3回にも落合がタイムリーで勝ち越したが・・・
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