最後に選んだのが序盤戦の新人王。どちらもまだ決め手を欠くが、期待値込みで選出した。 【パ・リーグ】安田尚憲 四番定着で得点圏打率が急上昇

ロッテ/内野手[写真=井田新輔]
打率.233、3本塁打、23打点、盗塁0 新人王の資格も残る高卒3年目が抜てきに応え、ブレークの兆しを見せている。開幕から打率が1割にも満たず苦しんでいた21歳を、
井口資仁監督は「チャンスで打てるバッター」と四番に据えた。意図どおり
安田尚憲が奮起。プロ入り初の四番に座った7月21日の
西武戦(メットライフ)で先制打を放ち、四番定着以降の24試合で打率は.273ながら18打点をマーク。8月4、5日の
オリックス戦(京セラドーム)では2試合連続先制打を放つなど、得点圏打率は.407と勝負強さが光っている。本塁打はわずか1とあって「やっぱり長打が欲しい」と本心を明かしつつも、四番に座ってからの打撃を「走者をかえすために、長打は考えずにコンパクトに振れている」と話すなど“冷静さ”も、この男の武器。「もっと貢献するため、もっとバットを振って試合に挑む」と、ひたむきに打席に立ち続ける若き四番は「燃えていきたい」と闘志を内に秘め、チームの上位進出をけん引していく。
【セ・リーグ】森下暢仁 圧巻だった阪神戦の完封勝利

広島/投手[写真=宮原和也]
4勝2敗、防御率2.31 最後の打者・
中谷将大を外角低めいっぱいのストレートで見逃し三振。完封勝利を決め、帽子をたくし上げて汗をひと拭いすると、端正な顔に笑みがこぼれた。広島の黄金ルーキー・
森下暢仁が、8月14日の
阪神戦(京セラドーム)、わずか2安打でのプロ初完封を無四死球で飾り4勝目だ。この日は阪神打線から先発全員、自己最多の12奪三振。「ストレートをしっかり投げ切ることができたので、ほかの変化球も生きたと思います」。内外角に制球されたストレートを軸に、変化球を効果的に織り交ぜた。12奪三振の最終球は、ストレートが7、カーブが2、カットボールが2、チェンジアップが1。ここからも、ストレートを軸に、すべての球種が決め球になる特徴が浮かび上がる。この日終了時点では規定投球回にも達し、防御率は3位にランクイン。奪三振率は9.84とイニング数を上回る。新人王レースは2年目の
巨人・
戸郷翔征との争いになりつつあるが、ハイレベルな勝負となりそうだ。