12年ぶりの日本球界に復帰。MLBではワールド・シリーズ制覇も遂げた百戦錬磨の右腕が、申し合わせ事項の撤廃によって「ドラフト対象」となった。34歳。アメリカで培った実績と経験で「即戦力」は間違いない。 取材・文=岡田浩人 写真=高塩隆 
今季途中加入したBCL・埼玉武蔵ヒートベアーズでは16試合に登板。神奈川フューチャードリームスとのシーズン最終戦(10月14日)では1回無失点に抑えている
周囲の喧騒をよそに、
田澤純一は、静かにその日を待っている。
MLB通算388試合、21勝26敗4セーブ89ホールド。2013年にはレッドソックスのセットアッパーとしてワールド・シリーズ制覇に貢献した。
その実績十分の右腕が、日本の独立リーグであるBCL・埼玉武蔵ヒートベアーズへの入団を発表したのは今年7月13日のことだった。コロナ禍の中、3月11日に所属していたレッズ傘下を契約解除となり、プレーできる環境を求めた結果、田澤は埼玉武蔵を選択した。
「コロナでプレーできる場所がない中、オファーをもらえたことがうれしかった。まずはしっかりチームに貢献して、日本の皆さんに応援していただけるよう頑張りたい」
入団会見で意気込みを示した田澤。将来的なNPBでのプレーの可能性について問われると・・・
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