2020年、アマチュア野球界で唯一、全国大会が開催されたのが、12月に行われた都市対抗野球大会だった。本来の形とは異なり、徹底した感染予防対策の上に実施。新型コロナウイルスと共存する運営は21年以降も続いていくことが予想される。 文=中里浩章 写真=松田杏子 
2020年の都市対抗はホンダが11年ぶりの優勝を遂げた。主将・福島由登はVチームが手にできる黒獅子旗を、東京ドームで高々と掲げた
新型コロナウイルスの感染拡大が騒動となった2020年は、社会人球界も例外なく影響を受けた。3月の東京スポニチ大会から始まるJABA大会や5月の全日本クラブ選手権、さらに7月開催予定の日本選手権など公式戦が軒並み中止。各チームの目標は11月22日~12月3日開催の都市対抗のみに絞られ、自粛期間(オープン戦は6月6日、公式戦は7月1日に再開)を経て臨んだ予選、そして本大会はまさに“一発勝負”の緊張感ある戦いが展開された。
では、いまだコロナ終息のメドが立たない状況で迎える21年シーズンはどうなるのか。主な大会日程は12月18日に発表される予定だが、まずは1年延期となった東京での五輪開催が見込まれるため、20年と同じく秋の日本選手権が7月開催(20年は1回戦をほっともっとフィールド神戸、2回戦以降を京セラドームで開催予定だった)、東京ドームで行う夏の都市対抗が11月下旬スタートと、やはり二大大会の日程を入れ替える方向で調整が進められている。
大きな指標となった「トラックマン」導入
そして各大会を予定どおりに進行できたとして、最大の焦点は・・・
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