2021大展望のPART.2では、パ・リーグのペナントレースの行方を占う。今季の大本命もやはりソフトバンクだ。この巨大戦力に対抗できるのはどのチームか。また、田中将大の復帰で期待が高まる楽天は上位浮上となるか。各チームの戦力を分析する。 
春季キャンプからアピールしつづけた辰己。一番起用が濃厚だ
2021開幕カード vs日本ハム(楽天生命パーク)
2020年対戦成績 11勝10敗3分 勝率.524 (ホーム7勝4敗1分・ビジター4勝6敗2分)
開幕カード予想先発投手
開幕投手 涌井秀章[3年ぶり10度目] ■2020年の対F成績 4試合2勝0敗防御率2.67
2戦目 田中将大 ■2020年の対F成績 なし
3戦目 早川隆久 ■2020年の対F成績 なし
【投手力&守備力】最後の6枚目は?
先発ローテーションには実績豊富な投手とフレッシュな若手が並ぶ。中心となるのは球界屈指の“4本柱”だ。昨季11勝で最多勝に輝いた涌井秀章が現役最多となる10度目の開幕戦に臨み、2戦目にはかつてのスーパーエース・田中将大が登場。2カード目には
岸孝之、
則本昂大が控える。残る枠はドラフト1位ルーキー・早川隆久と、2年目右腕・
瀧中瞭太が埋めることになるだろう。
救援では
松井裕樹が再び抑えにまわり、中継ぎは中心的存在の
牧田和久、
ブセニッツに、新人の
高田孝一、
内間拓馬のパワーピッチャーも加わり、厚みが増した。昨年は不本意な結果に終わった
森原康平や
宋家豪が復調すれば万全な体制ができそうだ。
守備面では
鈴木大地が三塁と一塁、
茂木栄五郎が三塁と遊撃、
小深田大翔が遊撃と二塁というように、複数ポジションを守ることで、主砲・
浅村栄斗を指名打者に回すことも可能に。外野手も
辰己涼介を中心に俊足で守備範囲が広い選手がそろう。正捕手争いは
太田光、
下妻貴寛らが決め手を欠いており、投手によって使い分けることも想定されている。
【打撃力&機動力】試される和製打線
昨季中軸を担った
ロメロが
オリックスへ移籍し、
ブラッシュ、
ウィーラーも去った。新外国人の
ディクソン、
カスティーヨが来日できておらず、開幕は純和製打線で臨むことになる。今季も変わらず浅村が主砲を務め、鈴木大、島内、茂木ら巧打者が脇を固める。昨季、リーグトップの得点力を誇った強力打線だったが、オープン戦では貧打にあえぐシーンも目についた。助っ人勢が合流しても日本野球への適応まで時間がかかる可能性もあり、過度の期待は禁物だ。
そこで注目されるのが、機動力を駆使した野球だ。春季キャンプ、オープン戦で打撃好調な辰己が一番に座る見込み。小深田との一、二番コンビはスピードを兼備しており、昨季は
三木肇監督(現二軍監督)から走塁技術をたたき込まれた2人が塁上で機能すれば、新たな得点パターンも生まれそう。ほかにも
小郷裕哉、スイッチヒッターの
田中和基も俊足の持ち主で、下位打線からのチャンスメークにも期待できる。
【選手起用&戦術】石井采配の全貌は?
GMとして編成を含めたチームの全権を握る
石井一久監督は現有戦力をしっかりと把握しており、左打者が多いことから「ジグザク打線を組みたい」と、助っ人として右打者2人を獲得。コロナ禍の影響で来日が遅れると、春季キャンプ終了後に「バッターは厚みをもたせたい」と
日本ハムとのトレードで
横尾俊建を獲得した。理想の布陣を完成させるために、積極的に動く姿勢が際立っている。
指導者経験がないまま監督に就任し、その采配は今のところ未知数だが、これまでに「ウチは先発、先発と言われているが、リリーフがすごく大事になる」とも語っており、松井の抑え再転向もその理由から。昨季は実現しなかった、投手を中心に守り勝つ野球を目指すことも十分に考えられる。
評価急上昇中!注目選手Pick up 横尾俊建

横尾俊建[内野手] #30
右打者に厚みを! 2月末にトレードにより日本ハムからの移籍が決定。3月4日に行われた入団会見では「やってやるぞという気持ち。打撃、フルスイングが持ち味です」と意気込みを語った。チームには左打者が多く、浅村に続く右の大砲候補が伸び悩んでいるのが現状。オープン戦では早速タイムリーを放つなどバットでアピール。一塁手候補には鈴木大や
銀次がおり定位置獲得へはハードルが高い。それでも新天地で飛躍を期す「おにぎり君」が、右打者として選手層に厚みをもたらす。