その力強いスイングに大きな可能性を感じる。今季、東農大北海道オホーツクからドラフト6位で西武に入団。開幕一軍入りを果たし、日々、懸命なプレーでチームに新たな風を吹き込んでいる。背番号49から目が離せない。 取材・構成=小林光男 写真=榎本郁也 
3月30日の日本ハム戦[札幌ドーム]、大学時代を過ごした北海道でプロ初安打となる本塁打を含む2安打4打点の活躍を見せた
緊張しているほうが自分の力を出せる
迷いのないフルスイングだった。3月30日、日本ハム戦(札幌ドーム)に八番・DHでスタメン出場したブランドン。2回一死一塁で打席に立つと2ボールからの3球目、高めに浮いた変化球をとらえた。打球は左翼席最前列へ。プロ初安打が本塁打となった。それまでの3試合、4打席で3三振と振るわなかったが、強いスイングを貫き、見事に結果を出した。 ──プロ初安打が本塁打でした。
ブランドン「伸びてくれ」という思いで打球を見ていました。あの場面はエンドランでしたし、とにかく打ちにいく、という気持ちでバットを振りました。ホームランになって良かったです。それまでヒットも出ていなかったですが、ホームランを打って、これまでの悪い流れが全部吹っ切れたように思います。ホームランボールは両親に贈りたいですね。
──2打席目で犠打を決め、3打席目でセンター前に初タイムリー。
ブランドン 気持ち的には楽に打席に入ることができました。センター返しを意識したわけではなく、とにかく初球からどんどん打ちにいこう、という気持ち。結果を出すことができて良かったです。
──そして4打席目は犠飛でした。
ブランドン あの打席もそれまでと変わらずどんどん振っていこう、という気持ちで打席に入りました。大学時代を過ごした北海道で初本塁打を打てたこと、打点を挙げられたことが光栄です。
──オープン戦と公式戦はやはり違いますか。
ブランドン メットライフドームでの開幕セレモニーもすごかったですし、ほかの試合とはまったく違うんだ、ということを肌で感じました。その中で出場した開幕戦(3月26日、
オリックス戦)でしたが、緊張しましたね。
──プロ初出場は9回の三塁守備からでした。
ブランドン 守備に就くとき、源田(
源田壮亮)さんに「緊張している?」と気に掛けていただいて。「はい、緊張しています」と答えましたが、「思い切ってやろう」と声を掛けていただきました。開幕前には家族から「緊張すると思うけど頑張って」と励ましてもらいましたね。スタメンで試合に出た後には、友人や大学の同級生などから「(スタメン)おめでとう」とメッセージをもらいました。
──結構、緊張するタイプなんですか。
ブランドン 周りからは緊張していないように見えると言われるんですけどね。でも、実は毎回、メチャクチャ緊張しています。というか・・・
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