まさかの快進撃と言っていいだろう。前年最下位のオリックスが首位を走るパ・リーグ。ただし他チームも引き離されることなく、5位まで6.5ゲーム差。残り試合を考えれば何が起こっても不思議ではない。 ※情報は8月9日現在 【1位 オリックス・バファローズ】若手の競争で主力に刺激最大の課題は救援陣

若い選手が多いオリックス。勢いに乗ると一気に突っ走る可能性もある
課題の得点力不足を解消したものの打線は水もの。攻撃面を支えた
宗佑磨、
杉本裕太郎もフルシーズンを戦った経験はなく、不安はゼロではない。それだけにエキシビションマッチでは一、二軍をシャッフル。
来田涼斗、
西村凌ら若手や前半戦に一軍出場がなかった面々を積極起用し、主力にも刺激を与えて、さらなる奮起を促した。一方で変わらぬ悩みの種が救援陣、特に抑えだ。37歳・
平野佳寿の連投は厳しいだけに、代役クローザーの適任者探しが続く。8月3日の
阪神とのエキシビションマッチ(京セラドーム)でも
張奕が9回に2点を失って引き分けに終わり、後半戦も手探りの起用になりそう。強固な先発陣に打線も活発だけに、あとは勝ち継投を固めれば、25年ぶりの悲願も近づいてくる。
【2位 東北楽天ゴールデンイーグルス】先発陣の安定が上位争いへ不可欠
楽天のチーム防御率3.58はリーグ3位だが、救援の2.71に対して先発は4.05。ブルペン陣の踏ん張りが前半戦2位という好位置をキープできた要因だ。特に昨季最多勝の
涌井秀章は6勝6敗と貯金をつくることができず、防御率4.69と昨季の安定感が見られなかった。先発陣の奮起が必要なのは言うまでもなく、このままの状態では、いつもの“後半戦失速”は避けられそうもない。
ただし、ここ数年と違う点は・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン