昨季までは、走塁などの積極性はあったが、スイングに関しては物足りなさがあった。しかし、今季は阪神打線全体に積極的なスイングが目立ち、首位を走る原動力になっている。そこには少なからず、常にフルスイングをするルーキー・佐藤輝明の存在がある。 文=磯綾乃(日刊スポーツ) 
佐藤輝の気持ちいいスイングを見ることで、チーム全体にフルスイングで空振りしても問題ないというポジティブな気持ちが出てきている[写真=佐藤真一]
空振りで観客が沸く
「得点力不足」「決定力不足」
長年言われてきた課題を、今の阪神は払しょくしつつあるのではないか。現在のチーム本塁打数は、リーグ3位の93本(8月23日現在)。同4位タイに終わった一昨年のシーズンは143試合で94本。まだ50試合以上を残しながら、その数字に迫る勢いだ。
佐藤輝明は、93本のうちの2割5分以上、チームトップの23本を稼いでいる。横浜スタジアムでの場外弾、メットライフドームでの1試合3発……。四番・大山(
大山悠輔)、
サンズら主軸の存在感に負けず劣らず、記憶と記録に残るアーチを量産している。
魅力はもちろん・・・
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