レギュラーシーズンも大詰め。優勝争いも面白いが今、日本、そして全米でファンを熱狂させているのが本塁打王争いだ。セ・リーグでは若き大砲のマッチレース、パ・リーグでは4人が壮絶な争いを繰り広げ、MLBでは大谷翔平に熱い視線が注がれている。果たして“KING”の称号は誰の手に? ここではそんな日米の本塁打王争いに注目。特集のスタートは昨季の本塁打王で現在セ1位タイの巨人の主砲インタビューから。 【白熱!!日米ホームラン王争い MLB編】 取材・構成=坂本匠 
巨人/内野手[写真=松村真行]
チームでつなぐ打点
121試合を終え四番として全試合に出場中。昨季、本塁打と打点の2冠を手にし、ひと回り大きく成長を遂げた巨人の岡本和真は、今季もここまで38本塁打、106打点でともにリーグトップ(本塁打はトップタイ)に立つ。このまま2年連続で打撃2冠を達成すれば、球団では1976、77年の王貞治以来の快挙だ。逆転での3連覇を狙うチームを、25歳の若き主砲が力強くけん引している。 ◎
──「数字は終わってから振り返る」と岡本選手は話していますが、レギュラーシーズンも残り20試合となった時点で、38本塁打、106打点はいずれもキャリアハイ。ポジティブな数字が並びます。
岡本 シーズンの出だしはチームにすごく迷惑を掛けていましたし、何とか早く立て直して食らいついていこうと考えていて、その結果の積み重ねだと思います。これまでよりもホームランも打てていますし、打点もついてきているということに関しては、素直に良かったなと。打てないよりは、打てたほうが絶対にいいですから。でもまだ20試合あるので。後半戦に入り、タイトル争いについても聞かれますが、そこを意識することは特にありません。自分のバッティングに向き合って、チームのために仕事をすることだけだと考えています。
──「自分のバッティング」とはどのようなものですか。
岡本 常に心掛けているのは、基本に忠実に、ピッチャーの足元に返すことです。その上で、チャンスで打席が回ってくれば、何とかランナーをかえそうと思いますし、先頭で打席に立つのであれば、チャンスメークをしようと意識します。
──「ピッチャーの足元」は意外でした。
岡本 ピッチャー返し、センター返しは、やっぱりバッティングの基本ですから。自然なスイングになるというか、そうやって強いスイングを心掛けることで良い結果につながると思っています。
──実際、3・4月は打率.234(5本塁打)と苦しみましたが、5、6、7月と本塁打数で月間9、9、4本(7月はオリンピックでの中断があり、11試合)と状態を上げていました。率も.279、.291、.316と右肩上がりでした。
岡本 でも、良い状態のときに中断期間に入ってしまいまして(苦笑)。
──その間のエキシビションでもコンスタントにヒット、ホームランが出ていましたが、1カ月の中断期間、どのような狙いを持って過ごしていたのですか。
岡本 再開したときに打てなくなってしまっていたら意味がない。そういう意識を持って1カ月を過ごしました。レギュラーシーズン中は疲れをためてはいけないので、強度の強いトレーニングは減らしているんですけど、気にする必要のない期間だったので、トレーニングをしっかりやり、数多くノックも受けて、意識的に練習の強度、量ともに上げました。もともと、中断前の良い状態を維持しようという考えはありませんでした。この1カ月間でも体は変わるので、そこに合ったように、柔軟に対応していこう、と。その成果、取り組んだ結果は、ここまでまずまず出ていると思います。

9月15日のDeNA戦でサヨナラ犠飛。あくまでも「チームを勝利に導く打点」に重きを置く[写真=桜井ひとし]
──確かに、8月は打率.333の5本塁打(※15試合)、9月も6本塁打です。しかし、9月はチームがなかなか勝ち切れない中、岡本選手自身も3試合連続で無安打という苦しい時期もありました。
岡本 自分の中では・・・
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