42年ぶり最下位の屈辱から来季の逆襲を期すライオンズの救世主になれる存在だ。大学NO.1左腕の評価を受け、ドラフトでは1位で4球団が競合。「将来的にはライオンズのエースと呼ばれる投手になりたいです」と誓う隅田がプロの世界で生き抜く覚悟を語った。 取材・構成=前田泰子 写真=湯浅芳昭、BBM 
4年間を過ごした大学のグラウンドで
ドライチの気負いはない
最速150キロのストレートに多彩な変化球を自在に操り三振を奪う投球が高い評価を受け、ドラフト前に西武が1位獲得を公表した。ドラフトでは西武をはじめ、巨人、広島、ヤクルトから1位指名を受けた。無名の地方大学から今年最も評価を受けた選手が出るのは異例とも言えるだろう。契約金1億円と出来高5000万円、そして年俸1600万円と最高の評価を受けての入団。自身が目標としてきた1位指名でのプロ入りを実現できた理由とは――。 ──指名あいさつ、入団内諾交渉と着々と進んできました。ドラフト1位としては最高の評価を受けました。
隅田 契約金の数字に期待が込められていると思いましたし、もっとこれから貪欲になってゴールを決めずに頑張りたいという気持ちになりました。
──1年目から活躍できる即戦力として期待が大きいと思います。
隅田 指名あいさつを受けた渡辺(
渡辺久信)GMと内諾交渉をした潮崎(
潮崎哲也)編成ディレクターのお2人から「手薄なところは左投手の先発。開幕からローテを守ってほしい」と言われました。西武からは即戦力という目で自分を評価してもらったから、ドラフト前から1位指名と言っていただいたのだと思うので、開幕ローテーションはもちろんですが、1年目から1年間ローテーションを守るのが目標です。高い目標にはなるんですけど。
──ドラフト1位で4球団から指名されたことについてはどう思っていますか。
隅田 自分自身、1位でプロ入りを目標にしてきて頑張ったという気持ちもあるんですが、ちょっと出来過ぎかなっていうのもあります。ドラフト前は本当に1位指名をいただけるか不安もありました。
──ドラフト1位の責任とか意識は?
隅田 自分の中にはそんなにないです。ドラフト前まではドラフト1位を目指してきたんですけど、いざドラフトが終わってみるとあまり自覚がないというか。客観的に見たら4球団から1位指名はすごいんですけど「4球団かあ」って感じで、自分はそんな意識がない。だからドラフト1位だという気負いもないです。
──あまり人の評価とかにはこだわらないタイプですか。
隅田 それよりプロに行ったらどうしようかと先のことを考えるほうが先に来たので、ドラフト1位に浸っているような感じはなかったですね。
──プロでどういう投球をするかというイメージはできてきましたか。
隅田 それがまったくできていないんです。大学だったら・・・
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